統合失調症 アルコール 依存症

統合失調症とアルコールの関係について、依存症になりやすいって本当?

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統合失調症は、精神疾患の一種で、幻覚や幻聴などが出現し、場合によっては異常行動を起こすことがあります。
精神疾患であるため、病状を特定することが非常にむつかしく、人により発症メカニズムが異なるため、治療が困難な病気です。

 

過去には精神分裂症と言われていた時期もありましたが現在では統合失調症という診断名になります。
この病気を引き起こすリスクファクター(危険因子)は、患者の環境や年代により異なりますが、大きな原因としてストレスがあり、主に人間関係などが引き起こすきっかけとなるとも言われています。

 

他にも脳の機能的異常や遺伝的要素もあり、どのタイミングで症状が出現するかははっきりとわかりません。
思春期の学生生活で、受験や友人関係などの悩みで大きくストレスを感じたり、新卒から3年目までの会社員がノルマや上司との人間関係などのトラブルで追いつめられる人がこの病気にかかる可能性が高いと言われています。

 

成人以降に統合失調症を患うと、アルコール依存症になる人がおられます。
アルコールは(すなわちお酒)嗜好品としての側面があり、嗜む程度に飲酒することは、何の問題もなく、むしろ、ストレスの捌け口となることがあります。

 

精神疾患でない人でも、日常生活の中でストレスは必ずあるものです。
住宅ローン返済、仕事のトラブル、家庭のトラブル、金銭トラブルなど人により異なり、ストレスなしでの生活は不可能と言っても良いでしょう。
ただ、そのストレスをうまく解消し、問題を乗り越えることができれば、精神疾患に掛からないのでしょうが、ストレスが2重3重に重なり、蓄積すると大きなダメージになります。

 

統合失調症の特徴と一つにストレス脆弱性(ストレスぜいじゃくせい)というものがあります。
統合失調症の方は健康な人に比べストレスに非常に弱いのです。
そのため、ストレス解消のためにアルコールに頼るとその依存傾向は非常に強いものになるためアルコール依存症になりやすいのです。

 

アルコールを飲むと、脳内で楽しさや心地よさといった感情を生み出す「ドーパミン」という神経伝達物質の分泌が促されます。
ドーパミンは、好きなことに没頭したり、「楽しい」と感じるときに分泌される脳内物質だが、アルコールによっても分泌が促されます。
統合失調症はそのドーパミンの分泌に異常がある病気であることも関係しているようです。

 

現実逃避をする意味でお酒を飲み、それによりストレス解消を目的とする場合、逆にお酒なしで居られなくなり、アルコール依存症となることもあります。
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通常、合併症とは何らかの病気が他の不具合を引き起こし、ある意味病気が病気を呼ぶことを言いますが、統合失調症の場合、アルコール依存症という合併症を引き起こす原因が病気そのものではなく、その時の精神状態が引き起こしてしまうのです。

 

厄介なことに、症状の緩和をお酒に頼ることから、酔いから醒めると元に戻るため、さらにお酒を飲みます。
お酒を飲むことによってストレスを解消すると考えるのですが、時として暴言を吐いたり、お酒が手の届くところにない場合、同居者に暴力をふるうことがあります。
アルコール摂取量が多ければ、次第に肝機能障害を引き起こし、ますます症状は悪化します。

 

精神疾患を抱える人にとって飲酒は極めて危険と考えられ、また、治療中の人であれば、治癒を遅らせると考えられます。
また、精神疾患の患者さんが処方される薬剤の効果を遅らせたり、場合によっては重篤な症状をもたらす危険性もあります。

 

近年、精神異常による事件や事故も多く、多くの人を巻き込む事態となることもあります。
お酒には、気分を良くする効果があり、ある意味、緊張から体や脳を解きほぐす効果がありますが、気分が高揚すると気が大きくなり、通常ではない思考に目覚めることがあります。
周囲が幸せで、自分のみが不幸であると考え、なんの関係もない周囲の人に恨みを持つこともあります。

 

飲酒量が多くなると、脳の神経を麻痺させ、幻聴や幻覚といった症状も出ます。
相手が自分に危害を加えるなどと考え、自分から相手に対して危害を加えることで防衛を図ることがあります。

 

統合失調症は、ある意味孤独感が症状を引き起こすと考えられ、日ごろのストレスを解消し、精神をリセットさせることが重要であるため、同じ悩みを共有する仲間が必要です。

 

統合失調症の方がアルコール依存症を合併した場合、まず第一に統合失調症の治療を優先します。
統合失調症の症状が落ち着いてからアルコール依存症の治療を行ったほうが効果的なようです。

 

統合失調症を理解するためのお薦め書籍
知ることから理解が生まれます。
理解できれば不安が小さくなります。

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