統合失調症 陽性症状 接し方

統合失調症の陽性症状の接し方はどうしたらいいのか?

スポンサーリンク

 

統合失調症の特徴的な症状が現れる陽性症状は、幻覚や妄想といった、本来ないはずのないものが現れる症状です。その症状の激しさから急性期とも言われているのですが、その時の患者さんは常に興奮状態にあり、眠る事もなかなかできない状態になるため、周囲の家族も24時間振り回され疲弊してしまう事が多いようです。
そのような患者さんにどのように接して行けば良いのかを、その症状を解説しながら考えて行きましょう。

 

幻覚⇒現実にないものをあるように感じる
幻覚は、実際にはないものをあるように感じることです。視覚や聴覚、嗅覚、触覚など色々な感覚で現れます。なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。その声は、自分に対する悪口や噂であったり、命令口調の言葉であったりします。そのほか、ほかの人に見えないものが見える幻視、普通なら感じないような身体の症状を感じる体感幻覚、幻嗅、幻味などが起こることもあります。

 

妄想⇒現実にはあり得ないことを信じ込む
妄想は、非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込むことです。
自分の悪口を言っている、見張られている、だまされているといった被害妄想が最も多く見られる妄想です。
周囲の人の言動がすべて自分に向けられたものだと思い込む関係妄想、有名人の子どもであるなどと思い込む誇大妄想などがみられることもあります。

 

自我意識の障害⇒誰かに支配されていると感じる
自分と外界との境界がはっきりしなくなって周りの影響を受けやすくなり、自分の行動や考えを誰かに支配されているように感じるようになります。
自分の考えが他人に知られてしまうと思い込む思考伝播、人に考えや衝動を吹き込まれていると思い込む思考吹込、考えを他人に吸い取られてしまうと思い込む思考奪取などの「させられ思考」や、実際に誰かに操られていると感じる「させられ体験」があります。
スポンサーリンク

思考の障害⇒まとまりのない支離滅裂な会話や行動になる
考えにまとまりがなくなり、一つの話題から全く別の関係ない話題へ話が飛んだり、つじつまが合わないことを言ったりします。もっと悪くなると、会話が支離滅裂になり、周囲の人には理解できないほどになります。
思考が急に中断されて、突然何も言葉が出てこなくなる場合もあります。

 

行動の異常⇒極度に興奮したり、奇妙な行動をとる
激しく興奮して大声で叫んだり、動きまわったり、逆に周囲からの刺激にまったく反応しなくなったりもします(緊張病症候群)。
意味のない運動や意味のない言葉を繰り返す常同症。芝居じみた挨拶や奇妙な身振りをする衒奇症(げんきしょう)。最初にとらされた姿勢をそのまま保ち続けようとするカタレプシーなどが診られることもあります。

 

陽性症状の接し方として一般的に言われている事は、
1、妄想や幻覚を否定しない。しかし、肯定もしない(肯定すると余計悪くなる)
2、叱らない(病気なので、叱ったところでどうにもならない)
3、周りがイライラしたり、怒ったりしない。気持ちを抑えて接する
4、患者に向かって話すときは、静かに分かりやすく簡潔に
5、睡眠や休息を十分取らせる

 

ある患者さんの場合、
1、興奮状態のときは、静かに対処(「大丈夫大丈夫」と呪文のように唱えてくれた)
2、外に出た時は襲われると思っていたので、しっかり抱えながら歩いてくれた
3夫の仕事先が近かったので、パニックになってもすぐに来てくれた
4、一緒に通院してくれた
これらの事をしてくれたのが良かった、助かったと言っています。
支えてあげようという気持ちを持って接する事が一番大事です。
統合失調症を理解するためのお薦め書籍
知ることから理解が生まれます。
理解できれば不安が小さくなります。

スポンサーリンク